ADVICE 月別アドバイス 伊勢志摩への旅

 

 

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


1月のアドバイス

『 日本が ここに集まる 初詣 』 
これは俳人・山口誓子が伊勢志摩を詠んだ句です。
日本人の心の原点といわれるお伊勢さん。1月の伊勢志摩では日本の古き良き習慣と伝統に出会うことができます。

伊勢神宮には全国から初詣の人々がやってきます。神宮周辺が混み合うのは大晦日の夕方から。初詣は元旦を含む三が日の人出がピークで、そのあと1月末まで新年を祝う参拝客が続きます。

交通渋滞を避けるため、三が日の参拝は鉄道とバスの利用がおすすめです。鉄道・バスともに大晦日の晩は終夜運転が行われます。マイカーの場合、歩くことになっても神宮からやや離れたところの駐車場を利用し、渋滞による時間的なロスをしないほうが得策です。

年末年始に宿泊を予定されるなら、早めの予約がベターです。評判のよい宿は早い時期から満室になってしまいます。特に、「温泉があって・海が見えて・料理がおいしい」、この3大条件を満たす宿はなるべく早くに予約することをおすすめします。

1月の伊勢志摩の味覚は伊勢海老、牡蠣、安乗フグ。なかでも牡蠣は1月から2月にかけてがいちばんおいしい時期です。鳥羽市の浦村、磯部町の的矢に牡蠣料理のおいしい宿がそろっています。

1月の伊勢志摩は比較的雨が少なく、乾燥した冷たい風が吹く日があります。 旅の服装は防寒対策をしっかりと。

2月の伊勢志摩

春は名のみの2月、伊勢志摩でも寒い日が続きます。雪が積もることはほとんどないので、マイカーでの旅にスノータイヤやチェーンは不要です。しかし、山の影になっている道など一部凍結することがありますので、どうぞ安全運転で。

でも、厳寒期でありながら春の訪れを感じさせる光景が見られるのは、伊勢志摩が温暖な気候の土地だから。太平洋に面した志摩では早くも菜の花が咲く風景が見られます。

2月の伊勢志摩は、冬の味覚と温泉を楽しむ季節です。牡蠣は、味・栄養価ともこの時期がピークです。また、伊勢志摩の海辺の宿ではほとんどのところが伊勢海老を用意しています。生で、煮て、焼いて、蒸して、揚げて、さまざまな調理法で味わうことができます。温泉は、海の見える露天風呂のある宿に人気が集中します。エリアによってさまざまな泉質の温泉が涌いていますので、効能の違いによって選ぶのもいいですね。

おいしい料理を食べて、のんびりと温泉につかって、それが2月の伊勢志摩の楽しみ方です。

3月の伊勢志摩

陽射しはすっかり春、菜の花が満開を迎え、桜のつぼみがふくらみます。
でもときどき冬のなごりの冷たい風が吹くのが3月の伊勢志摩。
体温調節のできる旅行着をお持ちください。

伊勢市にある松尾観音は厄除けに霊験あらたかといわれている古刹で、
毎年3月の初午大祭には全国からの参拝客でにぎわいます。
伊勢志摩への旅に「松尾さん参り」を加えてみてはいかがですか。

海の幸は冬から春へ移ります。
カキとフグは3月いっぱいまで、4月からはアワビの季節になります。

4月の伊勢志摩

伊勢志摩での桜の開花は、平野部のソメイヨシノは例年4月上旬が平均です。そのあと4月中旬になると山間部でヤマザクラが咲き、木々はいっせいに新緑の季節を迎 えます。

海では海女さんによるアワビ漁が始まります。イケスで活かしておいたものでなく、獲れたてのアワビを食べられるのはこの季節ならではの味覚です。春の海の幸としては貝類だけでなく海藻も旬の味です。

4月末から5月にかけての大型連休は、人気の高い宿は予約で混みあいます。希望の宿がある場合は早めに問い合わせや予約を。

4月は一年で最も朝晩の気温の差が大きい月です。
朝は肌寒くても昼になると汗ばむような陽気になることがありますので、上に一枚重ねられるような軽い上着をお持ちください。


5月のアドバイス

5月は新緑の美しい季節です。
伊勢神宮の森に芽吹く若葉、伊勢市と磯部町を結ぶ県道32号線(通称・伊勢道路)沿いの広葉樹と野生フジ、志摩横山・創造の森の湿地帯を囲む木々など、そこかしこに清々しい緑の風が吹いているかのようです。

5月から6月にかけての伊勢志摩での花の見どころを紹介します。
ツツジは、伊勢志摩スカイライン山頂の朝熊山山上広苑に約6000本が咲き誇ります。
ショウブは、伊勢神宮外宮の勾玉池に約2000株、二見町の二見松下ロマンの森に約4000株、志摩横山・創造の森の湿地帯でも美しい花々が見られます。
バラ愛好家にとって穴場なのが伊勢神宮内宮近くの神宮バラ園です。ここには75種370株のバラが植えられ、5月から6月にかけてがいちばんの見頃となります。

この時期の味覚はなんといってもカツオです。
伊勢志摩近海で獲れたカツオは新鮮さが命。宿や店ごとに自慢料理の腕をふるいます。

5月の伊勢志摩は平均しておだやかな気候ですが、気圧の谷の通過の際は晴れから曇り、曇りから雨と天気が急変することがあります。アウトドアレジャーには充分に気をつけてください。
好天が続くと予想以上に気温が高くなる日もありますから、体温調節のできる旅行着をご用意ください。

6月のアドバイス

伊勢志摩の梅雨入りは例年6月上旬、それから約1ヶ月後に梅雨明け、その年の気候によって降雨量はまちまちです。旅のプランは天気予報と相談してということになりますが、雨ならではの伊勢志摩の楽しみ方を紹介します。

雨の日は屋内の観光施設に人が集中します。水族館や博物館などは混むこともありますが、雨を敬遠して日帰り客が少ない場合も多く、晴れの日よりは混雑することなくゆっくりと観光をすることができます。

伊勢神宮がいちばん美しいのは、霧のような雨やしとしと降るような雨の日です。雨に濡れた神宮の森は清々しさがいっぱいで、思わず深呼吸したくなるような精気に包まれています。もし旅の途中で雨になってしまったら、予定を変更してでも神宮参拝をおすすめします。

雨上がりの午後、雲間から太陽が現れたら虹をさがしてみてください。
伊勢志摩ではこの時期、伊勢湾に大きな虹がかかります。

春の魚と夏の魚の両方を楽しめるのも6月ならではです。夏に向かってアワビが滋味を増してくるほか、川からは鮎の便りが聞こえてきます。

7月のアドバイス

例年7月上旬には梅雨明けする伊勢志摩ですが、その年の気候によっては雨の日が続いたりすることがあります。
また、晴れていても突然の雷雨という場合もあるので、海や川、山など野外でのレジャーには気をつけてください。
観光スポットのほとんどのところには雨宿りできる施設がありますが、念のために雨具を持参しておくといいでしょう。
晴れたときの陽射しはもう真夏と変わりません。日焼け止め対策も万全に。

赤福氷が始まると伊勢志摩は本格的な夏を迎えます。季節限定の涼味をぜひ味わってください。

8月のアドバイス

夏休み真っ最中の伊勢志摩は、お正月に続いていちばん人出の多くなる季節です。
交通渋滞は海水浴客の行き帰りが集中する朝夕がピークです。メジャーな海水浴場は、少し早めに行き、少し早めに帰るなど、時間をずらして利用するといいでしょう。

8月、特にお盆休みに宿泊を予定される場合は、早めに希望の宿を予約することをおすすめします。空室の宿を見つけるには、お近くの旅行代理店に相談するか、現地の旅館組合などへ問い合わせをすると宿探しが楽です。

スズキやキス、コチなど夏が旬の魚が食べたかったら、お泊りは民宿がおすすめです。漁師さんがやっているような小さな民宿では、大きな旅館やホテルでは出さない地の魚を出してくれます。伊勢志摩ならではの海からの贈り物を堪能してください。

9月のアドバイス


9月は残暑と秋の気配が交互に訪れる時期です。
汗ばむ日もあれば逆に肌寒い日もあるので、暑さ寒さを調節できるような服装を旅行着に選ぶといいでしょう。

自然の風景のなかに小さな感動を見つけることができるのもこの季節です。稲刈りの終わった田んぼに群れるシラサギやケリなどの鳥、海辺では晩秋の渡りにそなえて羽を休める海鳥を見ることができます。自然のなかには観光スポットでは味わえない旅の喜びがあります。

秋の味覚としては、柿や栗、キノコなどの山の幸と、サンマ、イワシ、サバなどの背の青い魚がおいしさを増すのが9月です。白身の高級魚はお金さえ出せば都市部のどこでも買えますが、鮮度が命の背青系の魚は水揚げ港の近くで食べるのがいちばんです。大きな旅館やホテルよりも小さな民宿のほうが希望の食材に対応してくれますので、「○○を食べたいのだけど」と相談してみることをおすすめします。その朝に獲れた新鮮な海の幸を味わうなら海辺の民宿にかぎります。

10月のアドバイス


秋の気配が日増しに濃くなる10月は暑くもなく寒くもなく観光に適した季節です。
とはいえ月の半ば過ぎからは一日の気温の変化が大きな日もあり、朝晩は肌寒さを感じるようになりますので、上着を持参することをおすすめします。

10月には伊勢海老漁が解禁し、味覚の点でも伊勢志摩に秋が訪れます。伊勢海老漁に使う赤い網が浜に干された光景は志摩の秋の風物詩ともなっています。
和洋中さまざまな料理の食材となる伊勢海老ですが、食事の調理法を選べる宿が増えてきています。
おいしいものを食べることを目的とした旅なら、ぜひ食事の内容にもこだわって宿に料理の相談をするといいでしょう。少しの追加料金で、ほかでは味わえないすばらしい伊勢海老料理を食べることができるかもしれません。

11月のアドバイス


季節は秋から冬へと駆け足で移り変わっていきます。
11月の伊勢志摩は日によって冷たい風が強く吹く日があり、海岸近くではかなりの寒さを感じることがあります。防寒対策を万全に。

伊勢志摩の紅葉は例年11月下旬が美しさのピークです。
伊勢神宮内宮のカエデをはじめ、おはらい町裏手の五十鈴川から見えるイチョウ並木、伊勢と磯部を結ぶ伊勢道路沿いの広葉樹林、鵜方の横山展望台など、赤や黄に色づいた木々はみごとな景観を見せてくれます。

海水温が下がってくるにつれ、冬の海の幸も滋味を増します。なかでもカキは冬の伊勢志摩を代表する味覚。カキを食べに伊勢志摩を訪れることを恒例にしている人もいるほどです。
新鮮な生ガキ、焼きガキ、カキ鍋等々、産地だからこそのおいしさをぜひ味わってください。

12月のアドバイス


ゆく年くる年を想う人々で伊勢神宮には全国からたくさんの参拝客が集まります。
年末年始の宿泊は早めに希望の宿をおさえないと満室になってしまうこともありますので、宿泊予約はお早めに。
伊勢神宮周辺が混み始めるのは大晦日の夕方からです。神宮で年越しをするなら、早めに宿に入り、宿での夕食後に公共交通機関で神宮に向かうほうが道路の混雑を避けることができます。

伊勢海老、カキ、フグなど、冬の3大味覚がますますおいしくなってきます。
なかでもファンを増やしているのが阿児町安乗に水揚げされるトラフグで、フグの本場である下関にもここから出荷しているほどの美味フグです。安乗の旅館や民宿ではそろってフグ料理に力を入れていますので、フグ料理で忘年会という計画もおすすめです。

12月の伊勢志摩は冷たい乾燥した風が強く吹く日が多くなります。 あたたかな服装でおいでください。









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